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備忘録

とびきりの幸福製作

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食べるものをつくる時間が好きです。

 

今日はフレンチトーストにMOWのバニラアイスとバナナをのっけてはちみつをかけていただきました。あまりにおいしすぎて貴族かなって思いました。

 

フレンチトーストについて考えるとき、江國香織さんの「とるにたらないもの」という本に載っている一節がいつも浮かびます。

 

フレンチトーストが幸福なのは、それが朝食のための食べ物であり、朝食を共にするほど親しい、大切な人としか食べないものだから、なのだろう。

 

この文を読んで、私はフレンチトーストのことを「幸福」と呼ぶことに決めました。

そう意識することで、自分が満ちる気がしました。

 

幸福製作は今日で三回目です。今日はトッピングが豪華(当社比)だったので、タイトルにも表れているように、いつもとは格がちがいます。幸福もカロリーも過剰。

 

毎回ひとりでつくってひとりで食べているけれど、特別な食べ物をこの手で生み出し、摂取できる幸せでいっぱいです。

 

私はいつまで休日にひとりでフレンチトーストを作って食べるのか。

 

幸福製作十回目くらいには、だれでもよくないだれかと共有できていたらいいなと思います。幸福倍増、カロリー半減、いいことしかない!

 

 

 

 

最近は不運なことが起きたり余裕がなかったりでだいぶ疲れていました。

 

でも食べるものを作っている間は、疲れも悩ましいことも忘れています。

(料理、っていうのはなにか立派なものという感じがして私のしていることにそぐわない気がするので、自炊のことを、「食べることを目的とした製作活動」であると認識しています。)

 

マニュアルに従って道具や材料を使っておいしくつくることだけを考えればよい、その単純さがすごく心地いいです。目の前の食べ物を近いうちに獲得できる保証があって安心感があります。

 

それと歌を歌いながらごはんをつくるのも楽しいのです。その時自然とでてくる歌をうたいます。この前は歌えバンバンを口ずさんでいました。ほんとうは乃木坂46のシンクロニシティを歌う予定だったのに。(どうでもいい)

 

こんな感じで日々ごはんをつくっています。

 

私は人様に手料理を披露したいと思えるほど腕はよくないし(この前だって宇宙みたいな味のお吸い物をつくってしまった)、それ以前に買い物にもたくさんの時間をかけてしまう。だからきっとすごく下手で要領が悪い!!

でも既成品を買ったり外で食事するときよりずっと心が穏やかでいられるので、自炊が向いているんだと思っています。面倒なのにせずにはいられないです。

 

ともかくフレンチトーストおいしかった、とびきりの幸福だった。

一口目で捨ててしまった宇宙みたいな味のお吸い物もまた一興の翁(わかる人にはわかる)であると、明日疲れて帰ってくる自分を想像しながら思います。

 

明日は牛肉祭りじゃ~~(大剣を月に翳しながら)