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備忘録

まだまだ心は帰れない

 

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 3月21日、本日は春の嵐らしいです。

 

 ということで!私がずっと書きたかった!好きな曲の記事をね!します!

 

 春の嵐と聞いてすぐに頭に浮かんだのが、米津玄師さんの『春雷』です。


米津玄師 MV「春雷」Shunrai

 

 この曲は18歳現時点の私の中では1番好きな春の曲かもしれません。すごくすきなんですよ。前奏を聞いたら視界が暗転してぼやけたネオン色がちらつくんです。切なくなります。春の痛みとは如何なるものか、というのが音を伝って響くんですよ。極まると泣いてしまうくらいには感受します。

 そういえばこれ、恋の衝撃を落雷に例えた曲なんですけど、私は恋してないです。(ないです)でも春の別れに似ているなぁと感じたのでとても思い入れがあります。特に私は最近高校を卒業したので。タイムリーな感じです。

 

  歌詞を追っていく形は解説をしてるみたいであまり好きではないのですが、それ以外に方法がないので仕方なくそうします。でも私は曲も歌詞も映像もすべて好きなので、全部書きます。

 

 

  揺れながら踊るその髪の黒が 他のどれより嫋やかでした
すっと消えそうな 真っ白い肌によく似合ってました


あなたにはこの世界の彩りが どう見えるのか知りたくて今
頬に手を伸ばした 壊れそうでただ怖かった

 

 「でした」「ました」で丁寧さがあって上品だなぁ、達観していて余裕があっていいなぁと思ったら、ただひたすら緊張感があった。

 春雷には、詞的な言葉の綺麗さというのか、ほかの曲にないような上品さを感じていました。そういうところが好きです。でも一人称に変わったらすごく熱。「知りたい」「手を伸ばす」「怖い」

 

 歌詞が実体験と重なることを主張するのは、相手が近しくないとだいぶ赤裸々になるので控えたいのですが、備忘録という建前に免じて言うと、仲良くなりたいお近づきになりたい~の思いと拮抗的に怖さがはたらくことありませんか。私は憧れだとかを抱くとなるとなおさらあります。あの人の目にはどう世界が映っているのか知りたい、知りたいです、聞かせてください~ってなります。でも熱ばかり持っていて手は伸ばせないのがオチで、信仰している宗教の教えに反するので直したいです()

 

 以前そのような状況を夢にも見て、歌詞のまんま、壊れそうでただ怖かったです。

少し口を開けば壊れそうに儚くて、起床後にもその感覚が続くので、一日中どこかぼうっとしてました。そういう日は、孟浩然の『春暁』がしたくなります。

(夢の話は実体験ではないのでいくらでも話せてしまえますが、見たのは私なので全くもって実体験隠せてないです(ニッコリ))

 

悲しくって散らばった思いも全て
あなたがくれたプレゼント

ゆらゆら吹かれて深い惑い 痛み 憂い 恋しい

 

深い惑い痛み憂い繰り返し いつの間にか春になった
甘い香り残し陰り恋焦がし 深く深く迷い込んだ

 

 心痛最大、特効薬なし、しかし耐えてみせましょう、みたいな。

幸せでした の春だから、幸せが過去になる春だからつらいのだなぁと思います。

私は幸せな時間を幻行きにする癖があるので、春は常に幻がおでこにくっついています。

 

 

花びらが散ればあなたとおさらば それなら僕と踊りませんか
宙を舞う花がどうもあなたみたいで参りました

 

 ここはかわいくて好きなので引用します。

 “おさらば” “参りました”とか,shall we dance?してるのがかわいいです。

しかも、「花が散るね」と自分から言っておきながら(…あ、花。だめや。)ってなってしまっている。頭を抱えている様子が思い浮かんで、悩ましいわけなんですね、ってなります。

 そういえばドラマ『家売るオンナの逆襲』で卒業をテーマにした話では、“執着している人とはどうなりたいのか、具体的になにをしたいのか”を考えた結果、フォークダンスがしたい!に行き着いて、「僕とダンスしてくれませんか?」と誘っていたのを思いだしました。小学生時代その人と組む番がまわってこなくて心残りだったのを晴らすためらしいですが、そういう卒業の仕方もありだなと思いました。儀式一発でキメればすっきりするのかもしれないです。

 

 それと動画を見てもらえればわかるのですが、「花びらが/散れば」で映像が切り替わって音も シャ~ン(キラキラ)と鳴るのがすごく好きです。花が散る魔法みたいです。これはまいっちゃいます。(米津さんのポーズも結構おもしろいです)

 

 

聞きたい言葉も 言いたい想いも 笑うくらい山ほどあって
それでもあなたを前にすると 何にも出てはこないなんて

  これ、自覚しているので、自分が話すときは頭の中で箇条書きなどしていたりします。

 でも卒業式の日は割とこんな感じでした。先生に、「ありがとうございました」だけ言いたいわけじゃないのに、あ~言い溜めてばかりいたんやなぁ、まだ話したりないのになぁ、あはは~って思いながら、話を聞いてました。数学の先生には受験期お世話になりっぱなしで毎日のように話していたのに、まだ話し足りなかったりするんですよ。笑うくらい山ほどありますよ全く!話してる最中ですら ちょっと~時間~時間足りないけど~!? となっていました。でもかしこまると何も出てこなくなります。笑

 そういうのを思い出して高校生戻りたい~~ってなります。卒業式の晩に激病みしたのはこの私です。そして翌日学校に行って先生と話して、単純な頭で気力を取り戻したのもこの私です。あんな嵐はどこへやら~♪

 

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 普段曲と向き合うときはもっと非言語的な部分で個人的に盛り上がっていたりもするので、うまくいえないところもあったのですが、今の私が春雷を聞くとこのように感じます、というのはおおむね書けたかなと思います。

 とにかく旬なので、聞くなら今!この時期です! 

 聞いたことなかったけど聞いてみたらこんな風に感じたよ~などというのがあればぜひおきかせください🌸